弘善会

こどもの10人にひとりは便秘とされ、けしてまれな状態ではありません。たとえ3日間ウンチがでなくても、そのあとにスムースに便を出すことができれば問題になることはありません。しかし、排便が痛かったりお尻の穴が切れて血が出たりいぼ痔になるようでしたら治療が必要な便秘です。

生まれつきウンチができないこわい病気もありますが、おならが出て、成長しているならそのほとんどはウンチが硬くなりすぎて出しづらくなっている便秘です。

 

便秘のこどもの多くは直腸(肛門のすぐそばの腸)に硬い便塊を溜めてしまう直腸性便秘(いわゆる糞詰まり)で、慢性機能性便秘症と呼ばれます。

その診断基準は、

1. 1週間に2回以下の排便

2. 便失禁(ウンチを漏らす、チビる)

3. 便の貯留

4. 痛いほど硬い便

5. 直腸に大きな便塊の存在

です。日本小児栄養消化器肝臓病学会の「こどもの便秘のおはなし」(http://jspghan.org/constipation/files/leaflet.pdf) が参考になります。

 

では、どうしたら上手にウンチができるようになるでしょうか?

排便のときに便が硬くて痛い思いをすると、排便が怖くなり、がまんしてしまいます。
すると、便は腸にたまってさらに硬くなり、排便時の痛みも増してしまうので、ますます便をがまんするようになり、悪循環におちいります。この悪循環を断ち切ることが治療につながります。イーベンnavi (https://www.e-ben.jp/child/)にわかりやすく解説しています。

このタイプの便秘を治すには排便が痛くなくなるようにする必要があります。また直腸にウンチを溜める癖がついてしまうと便意(ウンチがしたいという感覚)が消失してしまいます。便意がないのに、いくら親が「ウンチしなさい!」と言ってもしませんし、そもそもウンチするのが怖くなっているのですから、ウンチはなるべくしたくないという体質になっています。いくらウンチするように説得しても無理です。

うまくウンチができるように治療・訓練する必要があります。そのためにまずしなければいけないのはすでに直腸に溜まったウンチを半ば強制的に出すことです。そのあとに排便が痛くなくなるようなウンチにすることです。そのコツを外来でこどもとその親に伝授します。

 

「うちの子便秘かな?」

排便困難で悩んでいるお子さんがおられましたら、こども便秘外来への受診や矢木クリニックへご相談ください。

 

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