弘善会グループ 脳梗塞リハビリステーション Kouzenkai Group Cerebral infarction Rehabili Station

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2020.09.3
リハビリの豆知識
リハビリ豆知識 第7弾 【自主トレーニングについて パート②】

リハビリ豆知識 第7弾!

前回の自主トレーニングについて パート①に引き続き、パート②をご紹介していきたいと思います。

前回の投稿では、自主トレーニングを継続していく上で、【明確な目標をもつこと】が重要だとお伝えしました。

今回は、自主トレーニングの効果を向上させるために必要なポイントをお伝えしていこうと思います。

 


 

さて、自主トレーニングを効果を向上させるには、どのようなことに注意する必要があるのでしょうか?

早速、重要なポイントをお伝えします!!

ずばり、自主トレーニングの効果を向上させるために、

 

代償運動をどのように軽減して取り組むことが出来るか】 が重要だと考えています。

 

※代償運動とは:基本的動作や日常生活活動を行うために必要な機能以外の機能で補って動作を遂行すること※

 

では、どのように代償運動を軽減するように取り組むのかですが、

 

自身の体の特徴を理解する】、自主トレーニングを実施する環境を調整する

 

この二つが非常に重要です。

 

自身の体の特徴とは、脳卒中後遺症に伴う運動麻痺や感覚障害など、後遺症が影響してどのような場面で病的な反応や運動が出現するか、ということです。

環境調整とは、言葉の通りで自主トレを実施する際の周囲の環境(椅子の高さ、材質、使用する物品などなど)を工夫するということです。

 

例えば、椅子からの立ち上がり時に、手足が強く曲がってしまう、足首の内反が出現してしまうなどの症状があるのであれば、椅子の高さを高くするためにクッションやタオルを重ねて調整する、立ち上がりを補償するための物品(手すりや家具など)の配置を工夫します。

そして、高さ調整や補助具などの調整を行った上で再度実施し、手足が曲がる・内反が少し軽減するのであれば、調整が上手くいっていると言えます。

つまり、「体の特徴を理解した上で環境調整を細やかに実施する」ということです。

 

お読みになっている方の中には、「当たり前のことー!!」って思われる方もおられるかと思います。

しかし、あえてこの場でお伝えしたのは、改めて【ご自身の体の特徴】や【環境調整への配慮】に目を向けて欲しいと思ったからです。

一度、自主トレーニングを実施する際の、自身の体の反応や環境にも目を向けて頂けると幸いです。

 

 


 

いかがだったでしょうか??

二回にわたりお伝えしてきたことは、自主トレーニングを継続する、自主トレーニングの効果を向上させる上で重要な要素となります。

自己の身体の特徴やパターンを理解しつつ、自主トレーニングを実施する環境を工夫する。更に、達成したい目標に向かって一つずつ課題を克服し継続していく姿勢が重要となりますので、ご参考にして頂けると幸いです。

今後も、皆様に有益な情報を提供していきたいと思います。乞うご期待ください!!

 

弘善会グループ 脳梗塞リハビリステーション

チーフ 三上翔太