リハビリ豆知識第1弾!
今回は【脳卒中】という言葉の意味を整理していこうと思います。
皆様、脳卒中という言葉の意味、ご存知でしょうか?
脳卒中(のうそっちゅう、英:Stroke)とは、脳内の出血や血管障害を原因とする発作を言います。
日本では1951年から約30年間、死亡原因の一位を占めた疾病です。
脳卒中は救急疾患として扱われており、脳血管障害と言い換えられることもあります。
厳密にいうと「脳血管障害」の方が指す範囲が広く、検査で初めて発見される程度の場合も含まれます。
そのため、脳卒中とは「脳血管障害」を示していると言えます。
脳卒中と言われるようになった語源ですが、「脳が卒然(突然、急に)として中 ‘あた’ る病気の総称」からきていると言われています。
卒前とは「前触れなく急に」などの意味があり、中るとは「当たる{的中・中毒}」などと言い換えることが可能です。
脳卒中は、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の3種類に分類が可能です。
⑴脳梗塞:脳梗塞は、脳血管が詰まってしまい、ある領域に血液がいかなくなってしまい、その部分の脳組織が壊死してしまい障害が出ることをいいます。
脳梗塞には
①太い血管の内側に血栓が発生し詰まるアテローム血栓性梗塞
②細い血管が詰まるラクナ梗塞
③心臓や下肢でできた血栓が血流に乗って脳の血管で詰まる心原性塞栓症と、細分化が可能です。
⑵脳出血:脳出血は、脳の中にある小さな血管が切れる、破れるなど出血を起こすことにより脳組織が傷害された状態を指します。
⑶くも膜下出血:くも膜下出血は、脳動脈瘤と呼ばれる血管の異常が破裂し、脳溝や脳表面に血液が溢れてしまった状態です。その他に、脳動脈瘤以外の病変が原因になることもあります。
⑴片側の手足や顔面の運動麻痺・感覚障害
⑵呂律が回らなくなる、言葉が出なくなる、他人の言うことが理解できなくなる
⑶突然立てなくなる、歩けなくなる、フラフラするなどの症状
⑷片方の目が見えなくなる、物が二つに見えるようになる、視野の半分が欠ける
⑸人生で経験したことのないような激しい頭痛(※くも膜下出血の場合)
上記のような様々な症状や後遺症が生じることが多いです。そのため、必要性に応じて急性期よりリハビリテーションが処方されることが多く、その方々の個別性に合わせたリハビリテーションが提供されます。
その他にも、様々な症状がありますので、また追々追記していきたいと思います。
いかがでしたでしょうか?
今回は脳卒中についてお伝えさせて頂きましたが、次回、脳卒中によって生じる【運動麻痺】や【感覚障害】などの各症状の発生機序や、【各疾患への治療方法】などなど、皆さまに有益な情報を提供していきたいと思います。
乞うご期待ください。