リハビリ豆知識第四弾!
今回は、実際のリハビリ介入について記載していきたいと思います。
以前に記載した豆知識の内容も踏まえた上で、実際の臨床場面での介入方法について記載していきたいと思います。
良ければご参照ください。
以前お伝えした、脳卒中後遺症として生じる運動麻痺には、「自分の意思で手足を動かそうとするシステム」と「効率の良い姿勢を保つために調整されるシステム」が存在するとお伝えしました。(下記図参照)
両者は互いに密接に関係しており、「自分の意思で手足を動かすシステム」が比較的良好な状態だとしても、「効率の良い姿勢を保つためのシステム」が適切に機能しなければ、「手足を自分の意思で動かすシステム」が適切に機能できないことが生じることがあります。
つまり「効率の良い姿勢を保つためシステム」の機能不全により、「自分の意思で手足を動かすシステム」が潜在的に持っている能力が発揮できない、ということが生じてしまいます。
【実際の介入について】
実際のアプローチとしては、①姿勢を保持するためのアプローチと、②手足に対してのアプローチを同時進行で行うことが必要になります。(下記図参照)
①姿勢を保持するためのアプローチでは、特に体幹や胸郭、肩甲帯、股関節を中心にアプローチを展開します。どのような課題を行なったとしても、その状況に応じて姿勢調整が行える協調性を高めます。
②手足に対してのアプローチでは、運動麻痺を呈した部位に対して、適時徒手的な介入を加えながら筋、筋腱移行部、筋膜、皮膚など様々な組織に対してアプローチを実施します。
両者を適時介入していき継続的に取り組むことで、基本的動作や日常生活場面に落とし込んでいきます。
そして、実際の日常生活場面や生活関連動作などの実動作を反復練習することで、運動学習を図っていきます。
いかがでしたでしょうか?
実際には、利用者様の個別性に合わせた完全オーダーメイドの介入方法を提供しているので、様々なバリエーションが存在しますが、少しでも理解が進むと幸いです。
今後も、皆様に有益な情報を提供していきたいと思います。乞うご期待ください!!