リハビリ豆知識第三弾!
今回は脳卒中後遺症の主要な症状の一つ、【感覚障害】について整理していこうと思います。
前回に記載させていただいた運動麻痺と同様に、感覚障害は主要問題点の一つとなりうる障害の一つです。
少しまとめてみましたので、良ければご参照にして頂ければ幸いです。
知覚の異常や感覚の鈍麻など、感覚神経の異常反応を生じる障害を指します。
触覚、痛覚、温度覚、振動覚、位置覚など感覚の鈍麻、痺れや痛み、筋力・統制力の低下を生じる運動感覚の失調や逃避反射の喪失などが出現すること。
①感覚過敏(hyperesthesia)、②異常感覚(dysesthesia)、③錯感覚(paresthesia)、④神経痛(neuralgia)などの症状を陽性症状と分類します。
また、⑤感覚鈍麻(hypesthesia)、⑥感覚脱失(anesthesia)などの症状を陰性症状と分類します。
①感覚過敏(hyperesthesia):周囲の音や匂い、味覚、触覚など外部からの刺激が過剰に感じられ、激しい苦痛を伴って不快に感じられる状態のこと。
②異常感覚(dysesthesia):しびれ・ じんじん・ぴりぴりなどが自発的にみられる感覚のこと。
③錯感覚(paresthesia):異なった感覚 として認識された感覚を指し、触覚を痛み・ぴりぴり感とし て感じることが多い。
④神経痛(neuralgia):人の身体において、さまざまな原因により末梢神経が刺激されることに起因する痛みのこと。
⑤感覚鈍麻(hypesthesia):五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)が鈍くなり、感じにくくなる状態のこと。
⑥感覚脱失(anesthesia):五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)が感じなくなる状態のこと。
上記のように、感覚障害には様々な症状があります。
その中でも、大脳半球や脳幹部に脳卒中を生じると、損傷側と反対側の手足や顔面などに陽性兆候や陰性兆候など、様々な症状を来します。(下記図参照)
いかがでしたか?
感覚障害とその種類について、ご理解頂けましたでしょうか?
次回は、実際の臨床現場でのリハビリ介入について記載する予定です。乞うご期待ください。