平成30年8月25日(土)、生野区民ホールで『医療・介護・生活支援の連携推進への取り組み』と題したシンポジウム大会が開催され、私は生野区訪問介護事業者連絡会を代表して、シンポジストとして登壇、発言する機会を頂きました。
この大会は、地域で活動する数人の有志が発起人となり、『介護・医療・福祉の関係者が一同に会し、ディベートする機会を設けたい』という思いから開催に至った多職種による専門職のための集いです。参加者は医療職・介護職を中心に、地域包括職員、医師会や福祉行政職も巻き込んで100名以上の参加があり、盛況のうちに大会を終えることができました。
シンポジウムは『虐待』をテーマに、連携の取り方や事例等を、各職種の代表がそれぞれの立場で発表するものでした。私は訪問介護の代表として、介護現場における虐待が発生する心理的要因やその背景、虐待が発生した場合の連携の取り方などを、管理者・サービス提供責任者の立場から自分の考えをお話しさせて頂きました。
今回このような機会を頂いたことで、私自身が虐待について再勉強することができたのですが、その中で『(虐待=通報)に至る前に、その芽を摘んでおく』ことが大事だと、改めて認識しました。大切なのは(基本的なことですが)日頃からの私自身の姿勢、すなわち、介護にあたるヘルパーさんや家族さんとの関わり方です。コミュニケーションと観察による情報収集と気付きが、虐待の芽を摘む第一歩であると考えています。
(弘善会ヘルパーステーション所長 尾上 大祐)