弘善会

No05

矢木理事長・伊藤院長対談
第1回 設立当時の想い
矢木

特にこの5年くらいは伊藤先生は超、忙しいよね。

伊藤

今まで開業という経験がまったくなかったですし職種もまったくちがいますから。僕はもう必死だったんですよ。最初は内科のことわからなったし。

矢木

もともとは消化器外科の専門医。大腸専門だったところを、自分なりのスタイルを苦労されながら確立してきて頂いた。とても感謝しています。

伊藤

そんな!かっこいいものちゃいますよ!必死ですよ、必死!(笑)

矢木

消化器外科の専門医が本来の姿だったのを在宅医療のために変えて頂いた。
縁があって平成2年からのお付き合いはさせて頂いていたところ、弘善会クリニックを立ち上げるにあたってこれは伊藤先生にお願いするのが一番だろうし、お願いしないと成り立たないと思った。今の形になるまでは伊藤先生に本当に苦労して頂いた。必死でやって頂き「伊藤型」を作って頂いたことに本当に感謝しています。

伊藤

わがままなことを、先生に雇ってもらっている分際で。すきなことをさせて頂いて申し訳なく思っております。

矢木

でもそれがいまの実績になっているんやと思う。よくあの当時「先生これでいいんでしょうか。」と聞いてくれた。でも「伊藤先生の自由にしてくれたらいい。」と。

伊藤

それはすごく有り難かったですね。こうして、こうして、こうしなさいと言われるよりも。

矢木

僕も当時これだけ規模が大きい在宅医療はどうサジェッションしていいかというのもあったし、伊藤先生は現場をやっておられたという点で私と感覚は似ていると思っていたから伝えなくても同じだという気持ちもあった。

伊藤

やはり考えていることは遠くないですもんね。

矢木

病院側の想いもわかっているクリニックの院長。消化器外科でバリバリやっている専門医、そういう方が在宅医療のために180度変わって頂けたというのが素晴らしい。

伊藤

どうですかねぇ、まだまだ180度とは言えず、ひきずっているところはあるかもしれない。もともとがわからないところからですし、まだまだ未知の部分もあるかもしれない。

矢木

ほんまに、未知の部分はあるね。

伊藤

クリニックと言ってもいろいろあり、来てくれる人だけをただ診るというクリニックだったらここに来ていなかったかもしれない。来てくれる人を診ることは当たり前でとても大事なことだけれど、当時ひろまっていなかった訪問診療という未知の分野。それをやってくれと言ってくれた。そこに魅力を感じています。今までやってきたこともそちらに活かせるかな。そちらをやってみたい。と思ったんですよね。そういう所でも意思統一があったんでしょうね。それやったらやってみようか!という気持ちになった。

矢木

今は某週刊誌でのクリニックのランキングなどでもかなりの上位にくるようになった。それは伊藤先生の実績や想いがあったから。

伊藤

この分野も先達はいらっしゃるんですが、決まった形というのがない。ものすごい幅広い。これが正解、というのはあまりない分野だから魅力がある。

矢木

国も正解は模索中だろうけど、訪問医療はこれからの柱やから。

第1回 設立当時の想い

伊藤

理事長が今を見通されていたというのはあるでしょうね。弘善会病院でももともと訪問医療をされていて、これからは患者様のためにもこういう形を手掛けていかなければならないというのは理事長の「想い」だったから。
それやったら僕もお手伝いできるかな、というのがあった。
そういう想いが伝わらなかったらちょっとしんどかったですね。

矢木

「想い」に伊藤先生の「努力」があって、今の弘善会クリニックがある、そう思ってます。

第2回 「トータルケア」を目指す想い

第2回 「トータルケア」を目指す想い01

矢木

常勤の先生も増えて、これからは、大学などとも連携して実習も受け入れたりしていこうと思っています。

伊藤

今は医者になってからの初期研修のなかで地域医療をやりなさいという期間が何か月間かあって、その中でクリニックにも声がかかるようになってきていますしね。
おそらくこれから訪問診療という分野も人が増えていくでしょうから。

矢木

これからは「教育」も必要やと思う。
伊藤先生もそうやろうけど、我々の「時代」は在宅の「ざ」の字も習っていない。
今でこそカリキュラムに入っているけど、昔は大学ですら医者が在宅医療をやるということを想定していない。時代が医学部の教育とは、研究をしなさいという教育だった。
患者様のために在宅医療を一生懸命しなさいということはあまり考えられていなかった。

伊藤

開業医さんのところに行って1か月、2か月勉強してきなさいというのは僕らの世代からは考えられない話ですよね。

矢木

そうやねぇ…。僕はヒエラルキーという言い方は好きじゃないけど、開業医というのはよく見られないこともあったからね。
医者のピラミッドでいうと開業医で患者様のために何かするよりも大学で研究するのが本来の医者の姿だというような、小説のような世界はあったね。

伊藤

入局するときに僕もそういうようなことを言われるような時代でした。
当時は自分もそういうものかなとは思っていたけど。
でも医局制度もどんどん実質的なものに変わってきていますよね。

矢木

うん。当時の教授は今、在宅医療がこれだけ求められるということも考えていなかったと思う。最近は大学からもこんなことを頼めますか、という話もいただいたりするようになった。今後も、そういったことも含めて連携して「地域包括」、この地域で医療と介護を一貫して目指して行きたいと思っている。ドクターもナースも拡充して。この地域に貢献するために弘善会クリニックを作ったんだから。

伊藤

国としても地域で連携して医療、介護、みんなでやっていきなさいというのがありますからね。

矢木

うん。「トータルケア。」やね。

第2回 「トータルケア」を目指す想い02

伊藤

そうですね。今までは在宅医療のために突っ走ってきたというのがありますけど、そろそろ振り返って次なることも考えて行かなければいけないかなというのはありますね。いずれはこの地域の人たちの在宅をもっと見ていけるようにしていきたい。
遠い所で何かをするよりは。
僕としてはいつでも来てもらえる外来をここにきちんと作っておいて、もし、来れなくなった時にはこちらから行って診る。
そういう安心してもらえるものを目指して仕事をしていきたいと思っているんです。

第3回 弘善会グループの強みについて
伊藤

僕の立場から言わせて貰えれば、弘善会グループは弘善会クリニックのようなクリニックから病院、看護、介護、老健とか全部トータル的に医療・介護に関してはそれこそまんべんなく、網羅できている。だからどこかに声をかければほぼなんでもできる。
そういうような所は凄く助かっています。身内だから無理も聞いてもらえる。
僕は患者さんの為になんですけど無理もよく言いますんでね、「今日から!」とか(笑)
なかなか他所では今日は無理でしょ、予定ならしますけど今日からは無理です。と言われるのがグループという輪だとそういう無理も聞いてもらえるので僕としては凄く仕事がしやすいというのはありますね。どの部署もそういう無理をきっちり聞いてくれる。
患者さんのためにグループが連携して動けるというのが強みだと思います。

矢木

そうやね、検査とかしていて患者さんのカルテがほしい、となった時、グループ内だと急に言ってもどこでも確認できる。そういうのはとてもいいことやね。

伊藤

意識の問題もあると思います。いくらグループ内でも今日言って今日は出来ない、急には…。という部分はあると思いますよ。『プラチナネットワーク』として、顔の見える関係を作ってきた、一緒に頑張ってやってきた。そういう意識がみんなにあるから。
矢木先生をはじめグループのみんなが患者さん、利用者さんの為に連携してやっていこうよ。という意識ができているから何とかして対応してくれるということやと思います。
そういう意識も弘善会グループの強みやと思いますね。

矢木

伊藤先生の患者さんのことを一番に考えるというスタンスはほんとにいいと思う。
そういう想いを継続して、他の若い先生にもどんどん伝えていってもらえたら。
やっぱり患者さんの気持ちがようわかってはるからね。

伊藤

わかってますかね?(笑)

矢木

素晴らしいと思う。その気持ちを忘れずに『トータルケア』完成させていきましょう。

伊藤

頑張りましょう。

第3回 弘善会グループの強みについて

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